子どもの遊びと民主主義

園長 東 晴也

 「子どもは遊びの天才」、本当にそう思います!

 今日、年少さんの保育室に行くと、女性たちが大きな積み木でお部屋を作っていました。Aさんが「ここは女の子のお部屋だから、(園長は)入れません」だそうです。なにやら秘密の女子会をやっていました。年中の保育室に行くと、男子のK君とT君がお化け屋敷をしていました。T君が紫の折り紙をちぎったチケット販売をし、K君が電気を消した暗い絵本の部屋でお化けになって脅かす役です。そこに年中女子が、3,4人入って「キャー」。楽しそう。園庭では、年中さんがリレーの練習。そして、年長さんの全体ミーティングの後は、TさんとRさんが、サルスベリの桃色の花びらを集めていました。私が枝を揺すって花びらを落とすと大喜びで集めていました。この二人は砂のアートの天才です。

 すべて自主的です。好きなことを存分にやっているのですね。そこに流れている空気は自由です。誰にも強制されることなく、お友達と相談・協調しながら、遊びのイベントをプロデュースしているのですね。

 自主、自由、協調。民主主義の根幹を具現しているかのような、ひかりの子どもたちの姿が私にはとてもまぶしく見えました。あ、後から年少のAさんが、「園長は(積み木の女子の部屋に)入ってもいいよ」だそうです。はずかしくて入れませんでしたが。

*「『園長!』の写真日記」は、ひかり幼稚園在園児及びそのご家族を念頭に、その日にあった出来事を写真と共に振り返りつつ、執筆するものです。