ひかりの不思議な運動会

園長 東 晴也

 ひかり幼稚園の運動会の準備が進んでいます。職員会議では、先生方が絵本をたくさん紹介したり、テーマについて議論したり、そのコピーを考えたり、担当教員が役割分担などを提案したりしています。

 今年の大テーマは「環境」です。(この時点で、普通の「運動会」の概念をはみ出していると思いますが、)それで、学年のテーマを考えるために各教員が参考になる絵本を紹介してくれるのです。「夏休み中にいろいろ探してみたんですが、まず……次に……次に……次に……次に……次に……」。職員会議で、延々と楽しそうに絵本紹介をし続けるN先生。この紹介タイムって、いつまで続くのか不安になる園長の私。

 ひかり幼稚園って、やっぱり不思議な?幼稚園ではないだろうか。私、他の幼稚園に勤めたことがないので、比較できないのですが、運動会って園児が楽しく元気に運動できればいいのではないか、と考えてしまうのですが、どうもこの幼稚園はそれだけではないようですね。担任が、運動会のために脚本を書いてるって、いったい何なんだろう。もうこれは文化祭?。それに、「子どもが主役の運動会が目的」と確認した直後に、なぜか大人のリレー種目の説明があったり、卒園生の種目の説明があったりするのです。私にはまだよくわからない部分がありますが、私にとっては未経験の「運動会」なので、「よく分かっていない園長」でどうか今年は赦して下さい。

 でも、私、不思議とか、変とか、非常識って、嫌いではないのです。偉大なる非常識な学園で育つ、型破りな可能性に満ちたオンリーワンの人間っていいですよね。

 この運動会で一人ひとりの園児の皆さんが、大いに成長する機会となれば、こんなに嬉しいことはありません。

 今週からいよいよ総練習が始まります。どうぞ、どうぞよろしくお願いいたします。 

*「『園長!』の写真日記」は、ひかり幼稚園在園児及びそのご家族を念頭に、その日にあった出来事を写真と共に振り返りつつ、執筆するものです。