先日13日(土)に行われたガーデンパーティー(ホームカミングデー)。参加してくれた卒園生の皆さんは、ゲームや工作、クイズを楽しみ、そしてかき氷を味わって下さったことと思います。長い間、高校教師だった私には、どれもとても新鮮な光景でした。
なかでも、受付でもらったクイズが書いてあるしおりには、空白のページがあり、そこに幼稚園の先生のサインを書いてもらうのがどうも恒例になっているようなのです。
今年は、ひかり歴2年目の私にも「サイン書いてください!」と求めてくれる初対面の卒園生(小学生)が何人もいました。私は、私なりのサイン(園長からの一言)を書きながら、ふとその場で立ち止まってしまいました。
目の前にいる小学生の名前も知らない。その子が、私のサインを求めて私のところまでわざわざ来てくれている。目の前の子は、来年は中学生かもしれない。もう来年は、ここに来ないかもしれない。私は、今、目の前にいる卒園生ともう二度と会わないかもしれない。そんな瞬間なのではないか。サインだけ書いて、満足してていいのか。頭の中でそんな思いが駆け巡りました。
それから、私はサイン求めてくる卒園生たちと極力、短い時間でも対話をすることにしました。一期一会の対話です。
「お名前は?」
「名前はどういう字を書くの?」
目を合わさないで、下を向いてサインを求めてくる卒園生には、
「こっち見て!」
と言うと、ほぼ全員、真剣な目で私を見てくれました。
サインをしながら、
「何年生?」
「小学校はどこ?」
「学校は楽しい?」
「幼稚園のとき、一番思い出に残っていることは何?」
時間があれば、もっと聞きたかったです。
子どもたちは話したいと思うのです。話を聞いてほしいはずなのです。私にできることは、
「君の人生に関心があるよ。私でよければ、いつでも話しに来てね」と、伝えたかったのです。
私が書いたサインは、2つ。どうしてもそう思えてならないこと。私が本当に思うことを書きました。それは、
「君は、愛されている。」
「いつでもひかり幼稚園に遊びに来てね!」
(2024.7.15)
*「『園長!』の写真日記」は、ひかり幼稚園在園児及びそのご家族を念頭に、その日にあった出来事を写真と共に振り返りつつ、執筆するものです。