今も子どもたちの生き方の土台になっています

園長 東 晴也

「ひかり幼稚園は本当にいい(キリスト教)教育をしているのだから、地域の教会ともっと繋がったらいいんじゃないですか?」
という主旨のご意見を、今学期、複数の保護者の方からいただきました。
実は、これは私が昨年度からしたかったことだったのですが、なかなか一歩が踏み出せずにいたことなのです。そこでこの夏、これらの声に背中を押し出される形で、日曜日の教会訪問をはじめました。

しかし私は、昨年の春まで30年以上、山形と新潟に住んでおり、狭山市にどんな教会があるのか分からないので、いのちの樹教会の小見先生にお聞きし、「狭山・入間市民クリスマス」を企画・運営する10の教会があることを教えていただきました。

今日は、そのうちの単立のぞみ教会(河成海牧師、狭山市広瀬)の主日礼拝に出席させていただきました。礼拝後の報告の時間に、新しく出来たひかり幼稚園のパンフレットやいくつかの資料とともに近況報告をさせていただきました!

礼拝のすべてのプログラムの後、ある方(以下、Sさん)から声をかけられました。Sさんのお子様は2人とも、ひかりを30年近く前に卒園されたということです。Sさんは、自分の子どもたちが、小学生のときも、中学生のときも、
「ぼくはひかり幼稚園で良かった!」と言い続けていたことを教えて下さいました。私は、
「なぜそう思われたのでしょうか?」と、即座に問うと、Sさんは、すぐに
「自分のやりたいことをとことんやらせてもらえたから、ではないでしょうか」と仰って下さったのです。そして、下の娘さんが見学のとき、その日は雨が降っていたそうなのですが、その雨の中で園児がどろんこで遊んでいる様子を見て、お嬢さんが
「ここがいい」と、自分で決めたということも教えて下さいました。そして、今も二人のお子様は、
「自分が決めた、自分のやりたいことを一生懸命やっています。ひかりで学んだことは、今も子どもたちの生き方の土台になっています」と、語って下さったのです。この自主性や判断力・行動力は、ひかりで育てられたのです、と。

私は、このお話を伺いながら胸が熱くなりました。ひかりのこれまでの50数年間の歴史の大きさを思い知った気がしたのです。
Sさんとの出会いとお話に感謝いたします。ここまでひかりをお支え下さった多くの教職員の皆さん、そして保護者の皆さま、なにより卒園していった皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございました!(2024.7.21)

*「『園長!』の写真日記」は、ひかり幼稚園在園児及びそのご家族を念頭に、その日にあった出来事を写真と共に振り返りつつ、執筆するものです。