奇跡の山登り遠足

狭山ひかり幼稚園

 園長  東 晴也

参加した園児全員、山頂の天覧山、多峯主山(飯能市・標高271m)に登頂!

恥ずかしながら、私はこのことについて、懐疑的でした。当日朝まで「できなくても仕方ない」と思っていました。

前日まで体調不良の園児が各学年に複数人いて、しかもいろんな配慮が必要な子どもたちの初めての集団での山登りは厳しいのではと考えていたのです。クラス担任は、子どもたちの体調に合わせて、何パターンもの参加の仕方を準備して、保護者さまと話し合って、教職員に周知、相談してくれていました。

しかし、いざあの秋晴れの、まさに登山日和の下で、私たち教師の期待を大きく超えた素晴らしいパフォーマンスを園児の皆さんがしてくれました!

電車に乗れた!

登山口まで来れた!

山を登り始めたぞ!

天覧山に登れたぞ!

おっ、まだ歩けそうだ!

中腹のアイスを食べる広場まで来られたぞ!

多峯主山まで登れた!凄い!凄い!

 

 

この子どもたちの素晴らしいパフォーマンスの背後には、引率としてご協力くださった17人ものお父様方の力強く優しいお支えがあったことは言うまでもありません!本当に感謝いたします!

 

私は、子育てとか子どもの成長って、こういうことではないかとあらためて思いました。当のご本人にとっては、未知の経験ですから、一人ではできないし、不安なのです。でも、学校(幼稚園)から課題(今回は「集団での山登り」)として課されているわけですね。どの園児も子どもですから、一人では山登りはできません。でも、そこに助けてくれる人(大人)がいることで、不可能が可能になる。「できた!」という経験が、その園児にとっては自信となり、今後「できないかも……」と思えるような時に、誰かが助けてくれれば「できるかもしれない」という意欲や工夫が生まれ、そして挑戦になっていく。これが成長というものではないでしょうか。

昨日、飯能の山の中で、私が目撃したあの出来事は、私にはほんとうにまぶしかったです。園児の皆さんが、そして17名のお父様方が、眩しかったです!

どうもありがとうございました!

 

 

*「『園長!』の写真日記」は、ひかり幼稚園在園児及びそのご家族を念頭に、その日にあった出来事を写真と共に振り返りつつ、執筆するものです。