本日、ようやく「2024年度版プランズ(ひかり幼稚園の教育理念と教育課程等と、それを実現するための諸計画等を一冊にまとめたもの)」の印刷・製本が終わりました!
それで、少し時間が出来たので、今朝、年少さんを玄関でお迎えした後から4月のお誕生会までの間に、手がつけられいままでいた園庭の芝生のエアレーションをしました。これは、固くなった土壌をほぐし、芝生の根に空気を入れて、芝生を活性化させる方法です。
園庭の真ん中で、一人で地味な作業をしていると、年少さんが声をかけてくれます。
「えんちょーせんせー、なにしてんのー?」
「えーとね、これはエアレーションって言うんだよ。」
「どーしてー?」
「うーん、芝生を活性化させるためにね、こうして土に穴を開けてね、耕してね、空気中の栄養素である窒素を芝生の根に供給するためなんだよー。……小学校か中学校の理科で習うから、大丈夫だよー。」
「ふーん」と、納得?してか、また自分の遊びに戻っていきました。
年長さんはちょっと違います。
「えんちょーせんせー、なにしてんのー?」
「うん、エアレーションしてるんだよ。」
「ぼくもやってみたぁーい。」
年長さんのR君やS君などがぞろぞろ芝の上にやってきて、手伝ってくれます。体力があるR君たちですが、大人が使う道具は5才にはまだ重くて、作業はなかなかはかどりません。そこに、Y君も参加して、三人で代わるがわるやってくれました。ほぼ一列終わったところで、私は、
「ありがとう、たすかったよ!」と言って、交代しました。手伝ってくれたことがとても嬉しかったし、励まされました。
4月のお誕生会が終わって、園児たちは各々の保育室に向かいました。その時です。今まで私がこの幼稚園で見たことない光景に出会いました。なんと、年長のAさんが、トイレのスリッパを揃えているのです。次の人が履きやすいように、かかとを手前にして入口に揃えているではありませんか!
「Aさん、ありがとうー!えらいねー!おうちでもこういうことやってるの?」
「……」
はずかしかったのか、はっきりした返事はありませんでしたが、私には驚くべき行動でした。次の人のために……、これは見えません。だから、想像力が必要です。そして、判断して、行動するためには、おもいやりや公共心が必要です。
「いやぁー、高校生なら分かるけど、幼稚園児って、こういうこともできるのか大したもんだな」
目の前にいる園児たちのさりげない優しさや思いやり、好奇心と行動力に感心させられっぱなしの一日となりました。みんな、ありがとうね。(2024.4.25)
*「『園長!』の写真日記」は、ひかり幼稚園在園児及びそのご家族を念頭に、その日にあった出来事を写真と共に振り返りつつ、執筆するものです。