写真は、昨日の「こりす組(満3才児クラス)」のランチの様子です。とても元気で明るいN君とM君……、さらに来月からはK君も加わり、計3人になります!今、このクラスがヤバイです!二人には、ご兄弟がいらして、共に在園児や卒園児なので、ひかりには多少慣れているのかもしれませんね。
M君はニコニコ笑いながら抱きついてくるし、N君は私の近くでクルクル回りながら蹴っ飛ばしてきます笑!私は、このお二人に園内で会うたびに、とても新鮮な何かを感じるのです。
何かとは、何でしょうか?
年少さん、年中さん、年長さんにも、もちろん感じるのですが、このお二人からは、特に強く感じる「何か」があるのです。それは、たぶん
「世界の見方」です。私たちをとりまく世界をどう見るか?どう感じるか?です。
皆さんは、世界をどう感じ、どう捉えていらっしゃいますか?今、世界は、言うまでもなく、多くの不安な出来事に満ちています。国連のグテーレス事務総長は、この夏、NYの国連本部で「地球沸騰化の時代が来た」と話しました。ウクライナでも、ガザでも、戦闘状態が終わりません。日本の隣国からは、ミサイルが発射され続けています。日本の防衛費は膨らむ一方です。沖縄での米兵による悲しい事件が続き、辺野古の新基地建設など、沖縄だけに負担が増え続けています。福島第一原発の燃料デブリの取り出しも一向に進まない。南海トラフ巨大地震もにわかに現実味を帯びてきました……。
私は、現実(事実)をよく見て、考えて、共に協力して、行動(表現)する。そんな学びや生き方を基本的に是として来たような教師です。そこには世界の苦しいほどの過去と現在があり、その課題に向き合うことこそあるべき生き方と考えてきました。
ところが、こりす組のふたりは、このような世界の現実をほぼ知らない。ふたりの輝くようなまなざしを見ていると、世界の現実を知らなくても、人は十分幸せに生きられるよ、と言われているような気がするのです。いやそれを超えて、本当は「世界は希望に満ちている」と、信じて疑わない意思をもって生きることこそ、大切なのではないの?と言われているような気がするのです。
歴史は、アウシュヴィッツやヒロシマ、ナガサキ、オキナワを伝えます。一方で、その前に、「世界は希望に満ちている」と信じて生きることの大切さや素晴らしさを、今週、ふたりから教えられたように思い、とても嬉しいのです。
N君、M君、そしてお二人を愛し、大切に育てて来られたご家族の皆さま、本当にありがとうございました!(2024.9.20)
*「『園長!』の写真日記」は、ひかり幼稚園在園児及びそのご家族を念頭に、その日にあった出来事を写真と共に振り返りつつ、執筆するものです。