絵本読み聞かせの会「おはなしのわ」に在る平和

狭山ひかり幼稚園

園長  東 晴也

今日は、今年度最後の保護者さまによる絵本の読み聞かせ会「おはなしのわ」がありました。冬の朝の淡い陽ざしの入る小さなお部屋で、絵本を味わうというのはなんとも心温まる贅沢な時間でした。

平和……というのは、こういう時間のことなのではないかと思いました。
安心して、そこにいられること。誰かに優しい声をかけてもらえるということ。誰かに絵本を読んでもらえるということ。自分が面白いと感じたら、楽しかったら、笑っていいということ。友だちと笑いあえるということ。となりの友だちの温もりを感じられるということ。何かを強制されず、自由に表現できるということ……。

私は、園児の皆さんといっしょに並んで絵本の世界を味わいながら、そんなことを考えていました。

 

 

絵本自体もそうなのですが、それ以上に絵本を読んでくださるお一人おひとりの保護者さま、ご自身から伝わってくる温かな優しい母性といったらいけないのかもしれませんが、愛情のようなものを、小さな椅子に腰かける姿から、穏やかな表情から、絵本の持ち方から、優しくてしっかりした声から感じました。
それは、私がそれを感じるほど敏感ということではなく、実際に保護者さまお一人おひとりがそのような生き方をされているということなのだと思います。それがご自身のうちに実態として存在するから、私がそれを感じることができたということなのだと思います。

 

絵本の読み聞かせの本質は、絵と物語以上に、読み手と聞き手との心の交流のなかにあると感じた、心温まるひとときでした。

ひかり会サークル「おはなしのわ」の皆さま、今年一年間本当にありがとうございました!(2025.2.14)

 

 

 

 

 

*「『園長!』の写真日記」は、ひかり幼稚園在園児及びそのご家族を念頭に、その日にあった出来事を写真と共に振り返りつつ、執筆するものです。